黒米

黒米

黒米を学ぶ

いまさら聞けないお米の基礎。
ここでは、黒米(くろまい)を基本から学べる情報をご紹介。

黒米の特徴

いまや日常食として定着した雑穀米。
雑穀米の炊き上がりは紫色ですが、この色素を出しているのが黒米です。

下の写真①は、古代米がいくつか混ざっているものですが、この中の黒い粒が黒米です。黒米はその色素の特徴から、パンやうどんなど、米粉としての価値も高く、②の写真の黒いパンは、黒米粉を5%小麦粉にまぜた黒米粉なパンです。黒米を白米に5%程度混ぜて炊いた写真が③になります。

黒米の説明


つまり黒米とは、お米が玄米の時に、そのお米の玄米色が黒米(濃紫色)のものをいいます。黒米は、中国では古くから病人や産婦の栄養食品として大切にされているお米です。

黒米の説明

上記の写真は、それぞれ異なるお米です。黒米はどれでしょうか??

1番目を黒米と勘違いしそうですが、1番目のお米は緑米といわれるお米。3番目は赤米といわれるお米。正解は2番目なのです。

見た目ではわかりませんよね。これは田んぼに植わっている状態ですが、ここから乾燥→籾摺りという作業を行って、はじめて黒米か否かがわかります。そのため、お米が他のお米と混じらないように管理するのが大変…。これも黒米の生産量が増えない理由の一つです。

黒米に特徴のある栄養素は、(アントシアニン)ポリフェノールです。 この黒米に含まれるアントシアニンポリフェノールは、ワインの原料「ぶどう」や「あずき」などの植物にも含まれる栄養素です。 このアントシアニンポリフェノールは、目の疲れを緩和したり、目の健康に役立つとされています。目を酷使する現代人には必須の栄養素です。 また、他のポリフェノールと同様に、強い抗酸化作用により、老化の防止や、血液をサラサラにしてくれる働きがあるとされています。アントシアニンポリフェノールは、 ビタミンCと同時に摂取すると、抗酸化作用が数倍になるらしく、毎食黒米入りご飯+果物をデザートに。という組み合わせが良いそうです。

黒米の歴史

黒米は雑穀と思われがちですが、雑穀ではなく、お米の仲間です。
日本のお米の歴史をみれば、黒米がお米の仲間であることがわかります。

黒米の歴史は中国になります。
中国戦国時代「漢」の時代に張蹇(ちょうけん)という人(探検家)に発見されたとするお米です。 このお米が日本に伝わったことから縁起物とされた。と言われています。

現在の日本では「黒米(紫黒米・紫米など)」という名で様々な黒米が販売されていますが、 その多くの黒米は人が手を加えた品種改良をされた黒米がほとんどで、過去の黒米の遺伝子を継いだお米と言えます。

おこめナビの登録生産者の中には、在来種(原種に近い)の黒米を生産している方もいらっしゃいます。